面格子追記
そういえば、面格子の取り付けに
立ち会っていて「なるほどなぁ~」
と思うことがありました。
大工さんが面格子を壁に取り付けているときに
「ビスはできるだけ短いのを使うんです。」
私はなぜかわからず理由を聞くと。
「ビスの穴から水が入った時に水が室内まで浸透しないようにするためです。」
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と思われた方。
この写真を覚えていますか?
この建物の壁は外部側から
「土→モルタル→ラス→防水シート→小幅板→空気層
→透湿防水シート→断熱材→ボードあるいはベニヤなどなど」
となっています。
仮に面格子と止めるために長いビスを使用すると
透湿防水シートを貫くと室内側に水が浸入する可能性があります。
これは当たり前ですが、室内のボードを貫く可能性もあります。
しかし、短いビスで小幅板でビスをとめておくと、水は空気層でとどまり
水は下におちて外部に出ていきます。
そのような事を考えながらビスが選択されています。
室内のボードを貫かないよにビスを選択するのは私でもわかるのですが、
「水の逃げ道」まで考えて選択されていることに感銘を受けました。
私はあまり意識的に考えていなかったのですが、
大工さんは様々なことを考えながら道具や材料を選択して
作っています。
頭の回転のとても速い方がやられている職業だと思います。
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